でも、ほとんどのサロン・クリニックでは脱毛後のプールをNGとしています。
せっかく綺麗な肌になったのに、どうして脱毛後にプールへ行ってはいけないのでしょうか?また、いつからプールへ行っても良いのでしょうか?
今回は、全身脱毛後のプールがNGとなる理由をはじめ、脱毛期間中のプールに関する注意点など、脱毛とプールについて詳しく解説します。
お品書き
全身脱毛後のプールがNGとなる4つの理由
サロンやクリニックでは、カウンセリングの時に「脱毛直後にはプールに入らないように」と指導されます。これには次の4つの理由があります。
理由1:塩素が肌に負担を掛けるから
プールは不特定多数の人が利用するので、感染症予防のために塩素で常に衛生状態を保っています。
普段であればそれ程影響のないプールの塩素ですが、脱毛後の肌は大きなダメージを受けてバリア機能が低下している状態です。
普段よりも塩素の刺激を受けやすくなっているので、脱毛直後にプールに入ると赤みや炎症など肌トラブルを起こすリスクが高まります。
また、身近なものでは水道水も水質保持のため塩素が入っています。プールに比べると塩素の濃度は若干低いものの、脱毛後の肌は敏感になっているため当日はお風呂への入浴をNGとするところがほとんどです。
理由2:雑菌に感染する恐れがあるから
プールの水は塩素で衛生状態を保っているとはいえ、多くの人が出入りするため完全に無菌にすることはできません。また、プールサイドや更衣室、トイレなどは衛生管理が行き届かないことも多く、雑菌を避けることができません。
脱毛後の肌はダメージを負って弱っているので、毛穴に細菌が入り込んで毛嚢炎などの肌トラブルを起こす可能性が高くなります。
また、バリア機能も低下しているため、様々な感染症にかかるリスクも高く、激痛や高熱などといった症状に悩まされることも。
全身脱毛直後はプールだけでなく、温泉や岩盤欲などの不特定多数の人が集まる場所は細菌に感染する恐れがあるため避けるようにしましょう。
理由3:紫外線の影響を受けやすいから
屋外のプールにおいては、どうしても紫外線の影響を受けやすくなります。
脱毛直後の肌は軽く火傷を負った状態なので、紫外線を浴びると炎症がさらに悪化する恐れがあります。また、バリア機能も低下しているために紫外線の影響も受けやすくなり、シミなどの色素沈着を引き起こす危険性が高くなります。
また、脱毛後だけでなく脱毛前の日焼けにも注意が必要です。
ほとんどのサロン・クリニックで行われている脱毛方法は、毛根に含まれるメラニン色素に反応をする光を照射し、高熱を発生させて毛乳頭にダメージを与えるものです。日焼けをして肌にメラニン色素が増えてしまうと、光が分散されて脱毛効果が薄くなるばかりか、脱毛の光に過度の反応を起こして火傷することも。
脱毛前後はプールに限らず、紫外線を浴びることを避けるようにしてください。
理由4:血行が促進されるから
他のスポーツと比べても、プールで泳ぐことは水の抵抗がかかっているため格段に運動量が多いといわれています。
水に入って位いるために感じにくいかもしれませんが、ただ単に水の中を歩いているだけでも、血行が促進されて体温が上昇します。
脱毛後の肌は軽く炎症を起こしているので、血行が良くなるような行動は絶対NGとするサロン・クリニックがほとんど。プールも同様で、脱毛直後に行うと血行が良くなりかゆみや赤み、炎症などが悪化する恐れがあります。
【脱毛直後】特にプールが危険なのはこんな人
基本的に脱毛直後のプールはNGですが、特に次の人はリスクが高くなるため注意が必要です。
全身脱毛中の人
全身脱毛は、サロン・クリニックによって脱毛できる範囲が異なります。顔やVIOは全身脱毛に含まれないところもありますが、首から下は手足の指先まで全身の施術を行うところがほとんどです。
部分脱毛に比べて脱毛範囲が広い全身脱毛は、プールに入って受ける肌や体への影響も大きく、トラブルを起こす危険性も高くなります。日焼け止めで紫外線をブロックするなどの対策も、広範囲になるとしっかり行うことがむずかしくなります。
また、万が一プールで日焼けや肌トラブルを起こした時、次回の施術がNGとなることも。
全身脱毛は1回あたりの料金も部分脱毛に比べて割高です。当日施術ができないとなると、中には1回分の施術が消化されてしまうサロン・クリニックもあり、大きな痛手となってしまいます。
VIO脱毛中の人
水着を着用した時に気になるVIOライン。プールに行く前には綺麗にしておきたいと思う人も多いですが、VIO脱毛中の人は特にプールに注意する必要があります。
VIOラインには肌がデリケートな上に濃く太い毛が生えているので、他の部分に比べても施術を受けた後のダメージが大きくなります。さらに日頃から下着による摩擦や蒸れ、雑菌の繁殖によって肌に大きな負担が掛かっています。
本来であればケアを念入りに行わなければならない時期に、雑菌が多く肌への刺激が強いプールに入ると、肌トラブルのリスクが格段に上がってしまいます。綺麗なVIOラインに仕上げるためにも、プールは我慢しましょう。
次の施術までの間隔が短い人
サロンやクリニックでは、基本的に毛周期にあわせて2~3ヶ月おきに脱毛を行います。しかし中には、SHR方式のように毛周期に関係なく脱毛が行える方法もあり、約1ヶ月間隔で施術ができるサロン・クリニックもあります。
施術間隔が短いと脱毛完了までも早くなりますが、インターバルがほとんどないため、生理なども考慮すると脱毛に影響を与えずプールに行くことはとても難しいのが現実です。
さらに、施術間隔が短いと肌への負担も大きくなります。「できるだけ最短で脱毛を完了させたい」という人は、肌に負担をかけるプールはしばらく我慢してくださいね。
全身脱毛後のプールはいつからOK?
脱毛後のプールには様々なリスクがある事をお分かりいただけたでしょうか?
全身脱毛は、クリニックで約1年~1年半、サロンでは約2~3年という長い年月がかかります。「脱毛が終わるまでプールに行けないの?」とガッカリするかもしれませんが、ずっと行けないということはありませんのでご安心下さい。
肌の状態が回復していることが前提としてありますが、施術後1週間~10日でプールOKとするところがほとんどです。禁止されている期間はサロン・クリニックによって違うので、事前に確認をしておいてくださいね。
ただし先ほどもお話した通り、施術間隔が短い場合は肌への負担も大きく、次回の施術に影響を及ぼす恐れもあるので注意しましょう。
「肌の状態も良さそうだから」と、サロンやクリニックで禁止されている期間を無視してプールに入るようなことは絶対に避けましょう。
一見何ら変わりないように見えても、脱毛後の肌は大きなダメージを受けた状態です。自己判断でプールに入ると、思わぬ肌トラブルが起こる可能性も。
クリニックの中には、万が一肌トラブルが起きた時に診察料や治療費を保証してくれるところもありますが、ルールを守らないことで起こった肌トラブルには対応してくれないことがほとんどです。
また、肌トラブルが酷くなると治療にも時間がかかり、その間全身脱毛もストップしてしまいます。コストがかさむだけでなく脱毛完了までの期間も長くなってしまうため、肌トラブルを起こす可能性があることは行わないことが鉄則です。
もし、うっかりプールに入ってしまった場合は、肌の状態をしっかりチェックし、少しでもおかしいな?と思うところがあればすぐにサロンやクリニックに相談をするようにしてくださいね。
全身脱毛をしながらプールに入るときの注意点
全身脱毛をしても、施術後1週間~10日でプールに入れることがほとんどです。けれども肌トラブルを避けるために、また予定通りに全身脱毛の施術を行えるように次の点に注意しましょう。
何度も繰り返しますが、全身脱毛において日焼けは絶対にNGです。
紫外線を浴びてメラニン色素が増えてしまうと、次に施術を受けたときに脱毛効果が薄くなるだけでなく、過剰に反応をして火傷などの肌トラブルを起こす危険性が高くなります。さらに、日焼けをしていると施術自体を断られることも少なくありません。
また、10日経っているとはいえ肌状態が完全に回復しているとも言い切れないのでしっかり紫外線対策を行いましょう。
できればプールは屋内がベスト。屋外でも低刺激の日焼け止めをしっかり塗り、ラッシュガードやUVカットパーカー、帽子を着用し、日陰で過ごすよう心がけましょう。
プールで泳いだり遊んだりしていると、ついつい時間を忘れてしまいますよね。
プールの中は全身に水の負荷がかかるため、あまり動いていないように見えても想像以上に疲れが溜まります。疲労が蓄積すると免疫力も低下してしまうため、全身脱毛をすると思わぬ肌トラブルや体調不良を招くことも。
全身脱毛中は疲れる前にプールから上がるようにして、こまめに休憩を取るようにしましょう。また、休憩中は紫外線の影響を受けないように日陰で過ごすようにしてください。
プールからあがった後は、なるべく早くシャワーを浴びて体に付いた塩素や雑菌をしっかり落としましょう。
シャワーは浴びるだけでもある程度塩素や雑菌を流すことができますが、石鹸やボディソープを使うと、よりしっかり落とすことができます。プールに入った後は肌もダメージを受けているので、石鹸やボディソープは弱酸性など低刺激のものを選ぶとよいでしょう。また、ゴシゴシこすると肌を傷めてしまうので、手で包み込むように洗いましょう。
プールに入ると塩素の影響で肌はカサカサに乾燥します。シャワーを浴びた後は忘れずに保湿をしてあげてくださいね。
全身脱毛後、10日経てばプールに入ってもOKとはいうものの、生理前や生理中、体調不良時にプールに入ることは避けましょう。
生理前や生理中はホルモンバランスが乱れて肌がデリケートになっているため、トラブルを起こしやすくなります。また、体調が崩れると血流や代謝が低下するとともに、肌のバリア機能も低下しているので注意が必要です。
プールは肌に思っている以上に刺激を与えます。肌の状態はもちろんのこと、体調も確認しながらプールに入ることをおすすめします。
夏のプールを楽しむために計画的に全身脱毛を行おう
全身脱毛をして肌がどんどん綺麗になってくると、「早く水着を着てプールに行きたい」という気持ちになりますよね。
しかし、脱毛後のプールには危険が一杯です。思わぬ肌トラブルを招き、その後の全身脱毛に支障をきたすこともあるので、サロンやクリニックで禁止されている期間は必ずプールを我慢してください。
また、禁止期間を過ぎても、お肌や体調のコンディションを見ながら普段よりも慎重にプールに入ることをおすすめします。
全身脱毛には思っている以上に時間がかかるため、早めのスタートがおすすめです。計画的に全身脱毛をして、夏のプールを思い切り楽しんでくださいね。