全身脱毛というと、全身隈なく脱毛をしてくれるイメージがあるかもしれませんが、脱毛には「できる部位」と「できない部位」があります。
また、脱毛サロンによってもコースに入っている部位は違うんです。全身脱毛を始めてから「失敗した!」と思わないように、どこが脱毛できるのか、どこが脱毛できないのかを事前にチェックしておく必要があります。
そこで、全身脱毛ができる部位・できない部位をはじめ、サロンを選ぶ際に注意するチェックポイントなどをご紹介します。
お品書き
全身脱毛サロンでは施術ができない部位
全身脱毛と言っても、頭から足の先まで全て脱毛ができるわけではありません。脱毛サロンでは全身脱毛をすることができない場所もあります。
まぶたは他の部分に比べて皮膚が非常に薄い場所になります。フラッシュ脱毛の光を照射した際、まぶたを通過して眼球の水晶体や網膜にまで傷をつけてしまう恐れがあります。脱毛サロンのフラッシュ脱毛でまぶたの施術を行うことはありません。
鼻の中、Iラインの粘膜部分などは皮膚が非常に弱くデリケートな場所です。元々粘膜は細菌やウイルスから皮膚を保護しているもの。万が一脱毛をして傷がついてしまうと、細菌やウイルスが体内に侵入して体に異常をきたすことが考えられます。
喉元は皮膚が薄く、近くには甲状腺や多くの血管が走っています。脱毛をすることで万が一傷をつけてしまうと、体に悪影響を及ぼす恐れがあるため、脱毛を行っていません。
髪の毛を扱うには美容師免許が必要なので、脱毛サロンで髪の毛の脱毛は基本的に行えません。さらに脱毛サロンのフラッシュ脱毛は、メラニン色素に反応をして毛根部分にダメージを与えます。髪の毛はムダ毛や産毛と違い、毛が濃く密集して生えているので、光を照射すると火傷の恐れがあり脱毛ができません。但し、うなじ・額の生え際などの産毛に対しては処理をしてくれるサロンもあります。
脱毛サロンのフラッシュ脱毛機はメラニン色素などの黒い色に熱ダメージを与えるため、ほくろ・シミ・あざ・刺青・乳輪など色素の濃い部分の脱毛は行えません。サロンによってシールなどで隠して施術を行うこともあります。
全身脱毛に含まれる部位
一般的にどのサロンでも共通して「全身脱毛ができる部位」は以下になります。
- 腕
- 足
- 背中
- お腹
- 胸
- ワキ
- Vライン
大手脱毛サロンでは、上記の部分はほぼ全身脱毛に含まれています。どこの部位も人気なので、含まれていないと全身脱毛をする意味がなくなってしまいます。
Vラインも人気のため全身脱毛に含まれることが多いのですが、サロンによってVラインの考え方が違います。下着で隠れる部分もVラインに含まれるところもあれば、下着からはみ出た部分しかVラインとみなされないサロンもあります。「Vラインの脱毛をどのように行いたいか」というのも、サロンを選ぶ時のポイントとなります。
全身脱毛サロンによって対応が違う部位
サロンによって、全身脱毛に含まれる、含まれないとバラつきのある部位は以下の通りです。
- 顔
- うなじ
- Iライン
- Oライン
以上の部位が全身脱毛に含まれない事があるのは、好みによって脱毛する・しないが分かれる部位であるという理由があります。全身脱毛の部位に含まないことによって、価格を抑えることができるため、消費者のニーズにマッチすることもあります。
また、施術部位が敏感であるという理由もあります。他の部位と比べて施術に技術を要すること、肌のトラブルも起きやすく慎重に施術を行わなければならないことなどから全身脱毛では行わないというサロンもあります。
顔脱毛もサロンによって部位が違う
全身脱毛に含まれる、含まれないと差のある顔脱毛ですが、顔脱毛ができるサロンでも、脱毛できる顔のパーツは異なります。
例えば、鼻下やアゴなど人気の部位はどのサロンでも顔脱毛に含んでいますが、おでこ・眉間・もみあげ・頬・鼻・フェイスラインなどの扱いはサロンによって違います。
「顔の脱毛もしたい」という方は、顔脱毛にどの部位が含まれているのかを確認してから契約をするようにしましょう。
脱毛部位から全身脱毛サロンを選ぶ時の注意点
全身脱毛コースなら何でも同じではありません。サロンによって含まれる部位と含まれない部位があるので、注意が必要です。自分が脱毛をしたい部位がコースに含まれているかをしっかりと確認しましょう。
全身脱毛に含まれる部位と含まれない部分があるということは、そこには必ず境界線があります。「全身脱毛にVラインが含まれるけど、どの部分までがVラインなのか」「背中と襟足の境目はどこなのか」など、施術がどの部分まで行われるかは仕上がりにも大きく影響します。「想像していた仕上がりと違った」という結果にならないためにも、必ず確認をしましょう。
もし自分が脱毛をしたい部位が全身脱毛に含まれていない場合、料金を追加することで脱毛が行える場合もあります。追加で脱毛を行えるか、追加料金はどれくらい掛かるか確認をしましょう。
多くの脱毛サロンでは、全身脱毛ができる部位数を表示しています。
例えば、銀座カラーが「全身22箇所」なのに対し、恋肌は「全身55部位」と部位の数が大幅に異なります。一見、部位数が多い方がお得に感じるかもしれません。しかし同じ足の部分だけで見ると、銀座カラーが「両膝上・両膝・両膝下」と3つに分けているのに対し、恋肌では「右膝上表・裏、左膝上表・裏、右膝下表・裏、左膝下表・裏」と8つに分けています。同じ足でも数え方によって数は全く違ってきます。
脱毛サロンを選ぶ際には、この部位数に惑わされないようにしましょう。部位数ではなく、「どこを脱毛するか」を明確にしてサロンを選ぶと間違いありません。
脱毛サロンではNGでもクリニックでは脱毛できることも
脱毛サロンでは基本的に十分な安全性が確認できない場所については施術を行いません。しかしサロンでは脱毛がNGの場所でも、医療機関であるクリニックのレーザー脱毛なら施術ができるという場合もあります。
脱毛サロンではIラインの粘膜部分の脱毛はほぼ行いません。粘膜部分はとてもデリケートなので、照射をして万が一トラブルがあったときに対応ができないからです。そのため脱毛サロンでIラインの脱毛を行っても、粘膜に近い部分には毛が残ることもあります。
基本的に脱毛サロンではNGの粘膜部分ですが、アリシアクリニックなど一部のクリニックでは粘膜ギリギリか粘膜部分まで施術が可能です。クリニックは医師により十分安全に配慮することができるので、トラブルがあったときも即座に対応することができます。
Iラインの脱毛をお考えの方は、粘膜まで脱毛が必要なのか、必要ではないのか、ムダ毛の状態を確認してからサロンやクリニックを選ぶことをオススメします。
眉下(まぶた)は眼球にダメージを与えることを避けるために、脱毛サロンのフラッシュ脱毛ではまず脱毛ができません。
眼球にダメージを与えると視力の低下などにつながる恐れもあるため、クリニックでもほとんど眉下の脱毛は行われていませんが、アリシアクリニックなど一部のクリニックでは眉下の脱毛も行うことができます。
脱毛サロンでもフラッシュ脱毛ではなく針脱毛であれば眉下の脱毛も可能ですが、眼球付近の非常にデリケートな部分なので、技術力が高く経験のあるクリニックで施術を受けるほうが安全です。
脱毛サロンを選ぶ際は脱毛部位にも注意しよう
脱毛サロンごとに全身脱毛ができる場所が違うことはお解かりいただけましたか?
全身脱毛を始めてから「必要なところが脱毛できなかった」とならないように、サロン選びの際は全身脱毛ができる箇所を必ず確認しましょう。
また、デリケートな部分などの施術をおこなうなら、医療機関でのレーザー脱毛もオススメです。
追加で他の部位の脱毛をすると、その分お金も掛かります。余計なコストをかけずより効率よく脱毛をするためにも、サロン選びは慎重に行いましょうね。