医療脱毛はエステ脱毛に比べて料金は高いものの、脱毛の効果も高いと言われています。
中には、
と勘違いしている人もいるかもしれませんが、効果の高い医療脱毛でも1回で脱毛が完了する事はありません。
医療脱毛が初めての人にとって、1回目でどれ位の効果を得られるのかとても気になるところですよね。
そこで今回は、医療脱毛1回目の効果や部位ごとの効果の違い、1回目の効果をよりアップさせる方法などについて詳しく紹介します。
お品書き
医療レーザー脱毛は1回で終わることはない
効果が高いと言われる医療脱毛でも、1回で脱毛が完了することはありません。これには毛の成長サイクル「毛周期」が大きく関係しています。
毛周期は「成長期」「退行期」「休止期」からなっており、これを繰り返して新しい毛に生まれ変わります。一般的なフラッシュ脱毛やレーザー脱毛がダメージを与えられるのは、「成長期」の毛のみになります。
毛周期は1本1本毛によって違い、成長期の毛は全体の約20%に過ぎません。よって、1回の脱毛でダメージを与えることができるのも必然的に20%以下になってしまいます。
ツルツルの肌を目指すためには、照射のタイミングで退行期や休止期にあった毛が成長期を迎える頃を狙い、繰り返し照射を行う必要があるのです。
1回の脱毛でダメージを与えられるのが全体の20%以下なので、理論上は5~6回で脱毛が完了する事になります。しかし医療脱毛とエステ脱毛では、脱毛完了までの回数も変わってきます。
それぞれ必要な回数を表にまとめました。
目指す状態 | 減毛率 | エステ脱毛 | 医療脱毛 |
---|---|---|---|
自己処理の回数が減る | 40% | 6回 (1年) |
3回 (半年) |
自己処理がほとんど必要のない状態に | 80% | 12回 (2年) |
5~6回 (1年) |
自己処理が不要になりツルツルに | 95% | 18回 (3年) |
8回 (1年半) |
最終的に目指す状態によって必要な回数も違いますが、エステ脱毛は医療脱毛の倍以上の回数が必要になります。これには脱毛機の性能が大きく関係しています。
医療脱毛もエステ脱毛も脱毛の仕組みは同じで、毛根に含まれるメラニン色素に反応をする光を照射し、熱エネルギーを発生させて毛母細胞や毛乳頭にダメージを与え、毛を生えにくくします。異なるのは照射のパワーです。
エステ脱毛のフラッシュ脱毛の光には、毛母細胞や毛乳頭を破壊するほどのパワーがありません。1回で完全にムダ毛にダメージを与えられないことも多く、毛が生えにくくなるまで繰り返し施術が必要となります。
一方、医療レーザー脱毛の光は威力が強く、毛母細胞や毛乳頭の破壊がするほどのパワーがあり、永久脱毛と同じ効果が得られます。脱毛完了までも5~8回と、エステ脱毛に比べ圧倒的に少ない回数でツルツル肌に近づくことができます。
エステ脱毛に比べ圧倒的なパワーを持つ医療レーザー脱毛ですが、部位によって必要な回数も変わってきます。各部位ごとに、自己処理がほとんど必要ない状態(減毛率80%)になるまでの回数の目安を見てみましょう。
部位 | 必要回数 |
---|---|
顔 | 8~10回 |
ワキ | 5~7回 |
背中 | 5~7回 |
腕 | 4~6回 |
脚 | 4~6回 |
太もも | 5~7回 |
Vライン | 5~7回 |
IOライン | 8~10回 |
医療レーザー脱毛の光は基本的に濃い色に強く反応をするので、濃く太い毛が多い腕や脚は効果が出やすく少ない回数で脱毛が完了するのに対し、産毛の多い背中や顔は逆に効果が出にくく必要な回数も多くなります。
また、ワキやVIOは濃い毛が生えていますが、毛量が多いので脱毛完了までに時間が掛かります。
さらにIOはデリケートな部位で色素沈着を起こしていることも多く、他の部位よりも回数が多く必要となります。
医療レーザー脱毛「1回目」の効果はどのくらい?
脱毛をするとすぐに毛が抜けてツルツルになるイメージがあるかもしれませんが、脱毛をしたからと言ってすぐに毛が抜けるわけではありません。
施術後、毛が抜け落ちるタイミングは2回あります。
まず1回目は施術直後に起こります。これは脱毛時に発生する高熱によって毛根が焼け縮れ、毛穴から飛び出すように抜け落ちる「ポップアップ現象」と呼ばれるものです。ポップアップ現象は必ずしも起こるものではありませんが、濃く太い毛ほど高い熱エネルギーが発生するため、ワキやVIOに起こりやすいです。
そして2回目は、施術後1~3週間後です。脱毛により毛乳頭がダメージを受けると毛の成長がストップし、徐々に毛が毛乳頭から離れ抜け落ちていきます。脱毛機の性能や肌質・毛質にもよりますが、この期間はおよそ1~3週間になります。
ダメージを受けた毛のほとんどは2回目のタイミングで抜け落ちます。脱毛後、毛がすぐに抜けないからといって焦らず、3週間は様子を見るようにしてくださいね。
施術後1~3週間で施術によりダメージを受けた成長期の毛は抜け落ち、一時的に全く毛の生えていないツルツルツルツルの状態になります。
しかし、このツルツル状態も長く続きません。施術時に休止期にあった毛穴は脱毛のダメージを全く受けていないため、新たに毛が生え始めます。
毛周期は部位ごとに違うだけでなく個人差もありますが、1回目の脱毛ではまだそれ程多くの毛にダメージを与えられないため、約2ヶ月で毛が生え揃いほぼ元の状態に戻ります。
1回目の脱毛では、全体の約20%以下にしかダメージを与えることができません。つまり80%以上の毛穴は正常に機能している状態になります。
さらに1回目の脱毛は、効果や肌へ影響を見るために脱毛機の出力を低めに設定する事がほとんどなので、ダメージを受ける毛穴はさらに少なくなると見て良いでしょう。
脱毛の効果には個人差もあります。中にはタイミングや条件がバッチリ合って1回目から効果を感じるという人もいますが、それでも「毛量が少し減ったかな?」と思う程度で大きな変化を感じる人はほとんどいません。
「脱毛前とほとんど変わらないかも」と思っても、1回目の脱毛なら全く気にする必要はありませんよ!
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こんな時はどうすれば良い?医療レーザー脱毛1回目のQ&A
先ほどもお話したように、1回目の脱毛後ダメージを受けている毛穴は20%以下になります。その他のほとんどの毛穴は正常に機能しているため、普段と同じようにムダ毛は伸びて生え揃い、約2ヶ月でほぼ元の状態に戻ります。
施術はこのムダ毛が生え揃った時期に行うのがベスト。早すぎるとダメージを与えることのできる毛穴がまだ少なく、効率よく脱毛を進めることができません。
逆に、間隔をあけて施術を行っても脱毛の効果が落ちることはありませんが、例外として1回目と2回目は間隔をあけすぎることはNGとされています。通常は肌トラブルを防ぐために1回目は脱毛機の出力を弱めにし、2回目以降に徐々に出力を上げていきます。
しかし、1回目と2回目の間隔が開きすぎると2回目も出力を下げる可能性があり、脱毛の効果が薄くなってしまうからです。
2回目の脱毛は、脱毛から約2~3ヵ月後を目安に、毛が生え揃った時期に行うようにしましょう。
医療脱毛はエステ脱毛に比べ効果が高いものの、痛みも強くなります。特にVIOは痛みが強く、1回目の脱毛であまりにも強い痛みを感じ、脱毛を続けることに不安に感じる人も少なくありません。
クリニックはエステサロンと異なり、施術の際に麻酔を使用する事ができます。塗るタイプの麻酔クリームや、お酒を飲んで酔った時のような状態になる笑気麻酔など麻酔の種類は様々です。
麻酔を使用することで完全に痛みをゼロにする事はできないものの軽減する事はできるので、痛みを感じやすい人にはおすすめです。
また、痛みに不安を感じる人は、メディオスターNeXT PROやソプラノアイスプラチナムなど、痛みの少ない最新の蓄熱式脱毛機を使用するクリニックを選ぶのも良いでしょう。
1回目の脱毛後1~3週間後にはツルツルになりますが、ダメージを受けた毛穴はまだほんの少しなので、しばらくするとまた普通にムダ毛も生えてきます。脱毛完了までには時間がかかるので自己処理も必要になりますが、絶対にしてはいけないのが「毛を抜く行為」です。
毛抜きやテープ、ワックスなど、毛根から毛を抜く行為は毛周期を乱してしまいます。せっかく毛周期にあわせて脱毛をしていたのに、毛を抜いたためにタイミングがずれて脱毛効果が薄くなってしまったらもったいないですよね。
また、カミソリや除毛クリームなども肌を傷付ける恐れがあるため、おすすめできません。
ベストなのは、シェーバーによるシェービングです。シェーバーなら肌に直接刃があたらないので負担がかかりません。特にフェイスシェーバーなら小回りも効き、細かい部分のムダ毛も綺麗に処理できます。
医療脱毛1回目の効果をより高くするための方法
「脱毛1回目だけど、できるだけ効果を高くしたい!」という方のために、脱毛効果をより高くする4つのポイントをご紹介します。
レーザー脱毛の光は黒い色に反応をする特徴があります。ワキやVIOなど黒ずみや色素沈着が起こりやすい部分は、通常通りの出力でレーザーを照射すると痛みが強いだけでなく、過剰に反応を起こして火傷を起こす危険性も高く、出力を下げて施術を行うことも少なくありません。その結果、毛根へ与えるダメージも少なくなり、効果も薄くなってしまいます。
より高い脱毛効果を感じるためには、適切な出力レベルで毛根にダメージを与えられるように黒ずみケアを行うことをおすすめします。
日焼けをすると、肌は外敵となる紫外線の侵入を防ぐためにメラノサイトからメラニン色素を生成します。レーザー脱毛の光はメラニン色素の黒色に反応をするので、日焼けをした肌に照射をするとパワーが分散され、脱毛効果が低くなってしまいます。
日焼けは肌の乾燥を招き、痛みを感じやすくなるだけでなく肌トラブルを起こす可能性も。あまりにも酷い場合は施術自体を断られることもあるので、脱毛期間中は日焼けをしないように注意してください。
脱毛中欠かさず行いたいのが保湿です。水分をたっぷり含む肌は光の伝導率が高くなり、毛根に光が伝わりやすく、脱毛の効果も高くなります。
また、乾燥した肌にレーザー脱毛の光を照射すると火傷を起こす危険性が高いため、照射レベルを通常よりも低く設定されてしまい、脱毛の効果を感じにくくなってしまいます。さらに乾燥が酷くなると、施術自体を断られることもあります。
脱毛効果をより高めるためにも、保湿をしっかり行って潤いのある肌をキープするよう心がけましょう。
脱毛効果を高めるためには、自己処理にも注意をする必要があります。
カミソリによる自己処理は手軽に行うことができるものの、肌表面のバリア機能の役割を果たす角質層に傷をつけてしまう可能性があります。結果、乾燥が進み肌トラブルを引き起こすことも。また、先ほどお話したように毛抜きなどで毛を抜く行為は、毛周期を乱す原因にもなります。
脱毛前に必ず自分で行わなくてはならない自己処理も、肌に負担の少ない電気シェーバーで行うようにしましょう。また、クリニックでシェービングサービスがある場合、上手に利用するのも脱毛効果をアップさせることに繋がります。
1回目で効果が出なくても心配しないで!
エステ脱毛に比べ、医療脱毛は1回あたりの効果は大きいものの、1回目ではさほど大きな変化は見られません。1回目の脱毛後、「レーザーが効いているのか不安」という人もいると思いますが、2回、3回と回数を重ねるうち、徐々に目に見えて効果が出てきます!
これから医療脱毛をはじめてみようという方は、まずは1回脱毛を体験してみるのもおすすめです。1回目で効果を十分に感じることはありませんが、脱毛の痛みや毛の抜け方などをチェックする事もできます。その後契約をすれば、体験の1回が無駄になることもありません。
また、同じ1回目でも肌の状態によって効果は全く違います。脱毛をスムーズに進めていくためにも、ケアを怠らず、効果を感じやすい肌作りに取り組みましょう。