「医療脱毛って痛い?」
「痛くない医療脱毛はないの?」
「痛みを軽くする方法はある?」
医療脱毛というと、気になるのが「痛み」ですよね。実際、痛みに弱くて医療脱毛に踏み切れないという人も多いのではないでしょうか。
今回は、医療脱毛の痛みについて徹底解説します。なぜ医療脱毛は痛みを感じるのか、痛くない医療脱毛はあるのか、また痛みの少ない医療脱毛ができるクリニックや痛みの対処法まで詳しくご紹介します。
お品書き
なぜ医療脱毛は痛いの?
そもそも脱毛には少なからず痛みが生じます。これは脱毛の仕組みに大きな原因があります。
サロンで行われるフラッシュ脱毛も、クリニックで行う医療レーザー脱毛も、基本的に脱毛のメカニズムは同じです。
フラッシュ脱毛や医療レーザー脱毛の光は黒い色に反応をする特徴があります。光を照射すると毛根に含まれるメラニン色素に吸収され、発生した熱エネルギーで毛乳頭にダメージを与えます。
この時に発生した熱は、毛根だけでなく周囲の皮膚にもダメージを与えるため、痛みを感じてしまうのです。
脱毛は痛いといっても、全ての人が強い痛みを感じるわけではありません。中には、「想像よりも痛みを感じなかった」「全く痛くなかった」という人も。
脱毛の痛みは「毛の濃さ」や「肌の色」、「肌質」が大きく関係しています。
お話したように、フラッシュ脱毛や医療レーザー脱毛の光はメラニン色素の黒い色に反応をします。そのため、メラニン色素の多い場所は反応が強く、少ない場所は反応が弱くなります。
毛の濃さや肌の色には個人差があるため、同じ部位を脱毛したとしても痛みを強く感じる人もいれば、ほとんど感じない人もいるのです。
また、乾燥やホルモンの影響などで肌が敏感になっている人は、痛みをより強く感じます。
脱毛は、部位によっても痛みの度合いが異なります。一体どの部位が痛みを感じやすいのか見てみましょう。
特に痛みを感じやすい部位 | VIO、ワキ |
---|---|
痛みを感じやすい部位 | ワキ、ひじ、ひざ~ひざ下、顔(額・鼻下) |
平均的な痛みを感じる部位 | うなじ、二の腕、ひじ下~手首、太もも、手足の指・甲 |
痛みを感じにくい部位 | 背中、お腹、胸、お尻 |
痛みを感じやすい部位には、次のような特徴があります。
- 太く濃い毛が生えている
- 毛が密集している
- 皮膚が薄くデリケート
- 骨に近い
体の部位の中でも特に痛みを感じやすい部位がVIOとワキです。
VIOやワキはデリケートな部分である上、濃く太い毛が密集して生えているので他の部位よりも痛みを感じやすくなります。また、色素沈着が起きていることが多いので、脱毛機の光に過剰反応をして痛みを強く感じてしまいます。
逆に、背中・お腹・胸・お尻は脂肪が多くムダ毛自体が薄いため、他の部位に比べて痛みを感じにくくなっています。
また、施術の1回目や2回目は毛量がまだ多いため痛みも感じやすいですが、3回、4回と回数を重ねるにつれて毛量が減ってくるので、痛みも徐々に弱くなっていきます。
医療レーザー脱毛とフラッシュ脱毛では、痛みの感じ方も異なります。また、痛みだけでなく様々な違いがあります。
項目 | 医療レーザー脱毛 | フラッシュ脱毛 |
---|---|---|
痛み | 強い | 弱い |
効果 | 永続的な効果 | 一時的な減毛・抑毛効果 |
回数 | 5~10回 | 12~18回 |
期間 | 1~2年 | 2~3年 |
費用 | 高め | 安め |
全国展開 | 少ない | 多い |
肌トラブルの対応 | 医師が即対応 | 提携院を紹介 |
フラッシュ脱毛の光は複数の波長を持つため、広範囲にダメージを与えることができますが、パワーも分散されるので痛みが弱くなります。
一方、医療レーザー脱毛の光は単一の波長のため、パワーを1点に集中させて大きなダメージを与えることができる反面、痛みが強くなってしまいます。
「痛み」という点だけで見るとフラッシュ脱毛の方が弱いですが、効果や安全性では医療脱毛の方が優れています。
また、フラッシュ脱毛の方が費用は安いものの、ツルツルになるまでの施術回数も多く、医療脱毛のように永続的な効果がないためムダ毛が再び生えてくる可能性も高くなります。メンテナンスを考えると、結果的に医療脱毛の方が安くすむことも。
「痛いから」という理由だけで医療脱毛をあきらめるのはもったいないですよ!
医療脱毛の痛みは脱毛機によっても大きく異なる
現在、医療脱毛で使用される脱毛機に搭載されているレーザーは、「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」の3種類になります。
この3つのレーザーはそれぞれ特徴が異なります。
項目 | アレキサンドライトレーザー | ダイオードレーザー | ヤグレーザー | |
---|---|---|---|---|
ショット(HR)式 | 蓄熱(SHR)式 | |||
波長 | 755nm | 810~940nm | 1064nm | |
痛み | △ あり |
○ 少ない |
◎ 非常に少ない |
× 強い |
即効性 | ◎ 高い |
○ 普通 |
△ 感じにくい |
○ 普通 |
効果 | 濃い毛◎ 産毛× |
濃い毛○ 産毛○ |
濃い毛○ 産毛◎ |
濃い毛◎ 産毛△ |
日焼け肌 | × 照射NG |
× 照射NG |
○ 照射OK |
○ 照射OK |
美肌効果 | ◎ 高い |
× なし |
× なし |
○ あり |
施術にかかる時間 | × 長い |
○ やや速い |
◎ 速い |
× 長い |
ジェルの使用 | なし | なし | あり | なし |
3つのレーザーの最大の違いは、波長の長さです。
肌の浅い部分にしか届かないアレキサンドライトレーザーは、肌のメラニン色素に反応しやすいため痛みを感じやすいという特徴があります。また、ヤグレーザーは肌の奥深くまでレーザーが届く分、痛みも強くなってしまいます。
これに対し、中間の波長を持つダイオードレーザーは肌のメラニン色素の影響も受けにくく、肌の深部まで到達しないため最も痛みが弱いです。
ダイオードレーザーを搭載する脱毛機には、他のレーザーと同じようにメラニン色素に反応する強い光を照射して毛根自体にダメージを与える「ショット(HR)式」と、弱い光を照射して毛包に熱を蓄え、毛根だけでなく発毛因子が作り出されるバルジ領域にダメージを与える「蓄熱(SHR)式」の2種類があります。
「痛くない医療脱毛をしたい」という人は、蓄熱(SHR)式のダイオードレーザー脱毛機を選びましょう。
お話したように、蓄熱式の脱毛機は従来とは全く違う脱毛方法で、毛包をターゲットとして発毛の司令塔でもあるバルジ領域にダメージを与えます。
バルジ領域は低温でダメージを与えることができるので、他の脱毛方法のように強い光を照射する必要がありません。連続した弱い光を照射するので肌への刺激が少なく、中には「痛みをほとんど感じなかった」という人もいるほどです。
現在、クリニックで使用されている蓄熱式のダイオードレーザー脱毛機には、次のようなものがあります。
脱毛機 | 使用しているクリニック |
---|---|
ソプラノアイスプラチナム | 聖心美容クリニック レジーナクリニック ビューティースキンクリニック 渋谷の森クリニック |
メディオスターNeXT PRO | リゼクリニック クレアクリニック ブランクリニック リアラクリニック フレイアクリニック マリアクリニック メアリクリニック アイエスクリニック ビューティースキンクリニック |
HAYABUSA (メディオスター NeXT PRO) |
KM新宿クリニック |
デピライト(DePILIGHT) | GLOWクリニック 椿クリニック |
上記の脱毛機はどれも痛みは少ないですが、中でも特に痛くないとされているのが「ソプラノアイスプラチナム」です。
ソプラノアイスプラチナムには、熱量を計測できる機能が付いています。実際に目でパワーを確認できるから肌への負担も最小限に抑えることができ、医療レーザー脱毛の中で最も痛くない脱毛が可能です。
また、多くのクリニックで使用されているのが「メディオスターNeXT PRO」。ソプラノアイスプラチナムのように熱量を計測できる機能はありませんが、同じく痛みを抑えて脱毛ができると人気の高い脱毛機です。
痛みを抑える3つの方法
医療脱毛の痛みを抑えるためには痛くない脱毛機を選ぶのが最も効果的ですが、脱毛機以外にも次の方法で痛みを和らげることができます。
医療脱毛の痛みは、レーザー照射時に発生した熱エネルギーによるダメージが原因です。脱毛機の出力を下げると、照射パワーも減るので痛みを和らげることができます。
痛みが強いと感じたら、「出力を下げて欲しい」とスタッフに伝えると良いでしょう。
ただし、脱毛機の出力を下げると脱毛の効果も低くなってしまいます。特に、蓄熱式の脱毛機は元々出力が弱いため、下げすぎると効果が出ない可能性があるので注意してください。
お話したように、医療脱毛の痛みはレーザー照射時に発生した熱によるものです。
冷却をしながら脱毛をすると肌の感覚が鈍くなるのに加え、肌が感じる熱さ自体を減らすことができるので、痛みが和らぎます。
今は、脱毛機自体にレーザーを照射しながら同時に冷却ガスが照射できるなどの冷却機能が付いているものも多く、効率よく冷却と照射が行えるようになっています。
痛みが強いけれどレーザーの出力を下げたくない人は、麻酔を使用するのも1つの方法です。
別途料金がかかることが多いですが、ほとんどのクリニックでは施術時に麻酔を使用することができます。医療脱毛で使用される麻酔には主に次の3種類があります。
- 麻酔クリーム
- 笑気ガス
- 麻酔テープ
麻酔クリームと麻酔テープは表面麻酔です。傷みを感じやすい部位に塗布するタイプのもので、効果が出るまでに30程度分掛かります。
笑気ガスは、鼻からガスを吸引すると半分寝ているような状態になるものです。お酒を飲んだ後のふわふわしたような気分になりますが、会話をすることはできます。
大手医療脱毛クリニックで使用する麻酔とその料金を見てみましょう。
クリニック名 | 使用する麻酔 | 料金 |
---|---|---|
麻酔クリーム | 無料 | |
麻酔クリーム | 無料 | |
麻酔クリーム | 1,000円/1か所 | |
麻酔クリーム | 3,000円/1回 | |
笑気ガス | 3,000円/30分 | |
笑気ガス | 2,000円/1回 | |
麻酔クリーム | 3,200円/1部位 | |
麻酔クリーム | 3,000円/1部位 (2部位目から1,000円) |
|
麻酔テープ | 300円/1枚 |
医療脱毛の場合、麻酔クリームまたは笑気ガスを使用するところがほとんどです。
料金は「1部位○○円」という所もあれば、レジーナクリニックやフレイアクリニックのように麻酔を使用しても一切費用が掛からないところもあります。
痛くない脱毛のためにできること
医療脱毛の痛みを抑える方法をここまでご紹介してきましたが、他にも痛くない医療脱毛のために自分でできる対策方法をご紹介します。
ショット式、蓄熱式に関係なく、医療脱毛で使用するレーザー脱毛機はメラニン色素に反応をするという特徴があります。
日焼けをして肌にメラニン色素が増えた状態で施術を行うと、過剰に反応して痛みが強くなるだけでなく、酷くなると火傷を引き起こしてしまうことも。
また、日焼けしていると肌トラブルを起こさないように出力を下げて施術を行うこともありますが、効果まで低くなってしまいます。
痛み対策だけでなく、脱毛の効果を高めるためにも普段から日焼け対策をしっかり行うようにしてください。万が一焼けてしまった場合も、肌が落ち着くまで無理な照射は避けるようにしましょう。
肌の表面には薄さ0.02mmの角質層があり、外からの刺激から肌を守るバリア機能の働きをしています。
肌が乾燥するとバリア機能が低下してしまうため、外からの刺激を受けやすくなり、施術時に大きなダメージを受けて痛みも強く感じてしまいます。さらに、乾燥が悪化すると火傷などのトラブルを起こす危険性も高まります。
潤いの十分ある肌は、光の透過が高まるため脱毛効果も高くなります。痛みを軽減させ、脱毛効果を高めるためにも、毎日の保湿は十分に行うようにしてください。
効果の高い医療レーザー脱毛でも、1回で施術が終わることはありません。
毛の成長サイクルである毛周期に合わせ、約1年~1年半かけてツルツルの肌を目指すため、その間ムダ毛の自己処理を行うこともあるでしょう。また、脱毛直前には自己処理をしてからクリニックに行く必要もあります。
カミソリによる自己処理は、肌表面の角質層を傷付けてしまうためバリア機能も低下します。痛みを感じやすくなるので、避けるようにしてください。
自己処理をするなら電動シェーバーがおすすめです。電動シェーバーなら、肌表面の角質層を傷付けることがないので、脱毛前でも安心して使用できます。
また、毛抜きやワックスなど毛根ごと抜くと、毛周期が乱れて脱毛効果にまで影響を及ぼしかねません。絶対に避けてください。
生理の前や生理中は、ホルモンバランスが乱れて肌が敏感な状態になっているので、痛みを感じやすくなります。
「生理中でもVIO以外なら脱毛OK」とするクリニックもありますが、肌トラブルを起こす可能性もあるので、生理前・生理中は脱毛を避けるのがベスト。生理周期を把握して、計画的に脱毛することをおすすめします。
ちなみに当日キャンセルをすると、キャンセル料や施術1回分の消化などペナルティがかかるクリニックもあるので、生理になったらできるだけ早くキャンセルをするようにしてくださいね。
食生活の乱れや喫煙、睡眠不足、ストレスなど生活習慣の乱れは、バリア機能を低下させ肌に大きな負担をかけるため、脱毛時にも痛みを感じる原因となります。
また、生活習慣の乱れはホルモンバランスを崩し、脱毛をする際に重要となる毛の成長サイクル「毛周期」をも乱してしまうため、脱毛の効果も薄くなってしまいます。
規則正しい生活はムダ毛だけでなく美容や健康にも良い効果をもたらすので、生活習慣を意識して毎日過ごすようにしてくださいね。
医療脱毛の痛みを軽くするために、「痛み止めを飲んでいけばいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、独断で服用するのは絶対に避けましょう。
基本的に、薬を服用しながらの脱毛はNGです。低用量ピルなど一部には認められているものもありますが、必ず医師の許可が必要となります。
薬には様々な成分が含まれています。中には、レーザーを照射した部分に赤みや湿疹ができる「光線過敏症」などの副作用が現れるものも。副作用が起きなかったとしても、痛みに気付きにくくなるためトラブルの対処に遅れる可能性もあります。
痛くない医療脱毛おすすめクリニック
脱毛機 | ソプラノアイスプラチナム |
---|---|
麻酔 | 麻酔クリーム 麻酔テープ |
料金例 | 【全5回料金】 全身脱毛(VIOなし):316,000円 全身脱毛(VIO付き):384,000円 顔脱毛:80,000円 VIO脱毛:96,000円 |
・万が一痛みを感じたら全額返金OK(対象部位のみ)
・5,000円でお試し脱毛ができるから事前に痛みをチェックできる(対象部位のみ)
聖心美容クリニックは、蓄熱式脱毛機ソプラノアイスプラチナムを使用した痛みのない医療脱毛が可能です。
医療脱毛クリニックの中には、ソプラノアイスプラチナムを保有していても自由に選べないところも多いですが、聖心美容クリニックではソプラノアイスプラチナムをメインに使用しているので、痛みが気になる人におすすめです。
全身脱毛の料金は若干高めですが、顔やVIO脱毛は相場並み。初回利用限定で、両ワキ、両ヒジ下、両ヒザ+ヒザ下のお試しを5,000円で体験できるほか、万が一この部位に痛みを感じた時は全額返金してくれます。
脱毛機 | メディオスターNeXT PRO |
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麻酔 | 麻酔クリーム(無料) |
料金例 | 【全5回料金】 全身脱毛(VIOなし):168,000円 全身脱毛(VIO付き):248,000円 顔脱毛:80,000円 VIO脱毛:80,000円 |
・麻酔クリームが無料だから痛みがあっても安心
・追加料金が一切不要!万が一肌トラブルにも無料で対応
2019年3月に開院したばかりのフレイアクリニックは、蓄熱式脱毛機「メディオスターNeXT PRO」を完備しているので、痛みが不安な人でも安心です。
通常では有料となることの多い麻酔料も、フレイアクリニックではなんと無料!メディオスターNeXT PROで万が一痛みを感じたとしても、料金を気にせず麻酔を利用することができます。
リーズナブルな価格も人気のフレイアクリニック。特に全身脱毛は全5回で168,000円と、相場と比べ約10万円も安くなっています。追加料金も一切かからないから、コストパフォーマンス抜群です。
脱毛機 | ライトシェアデュエット メディオスターNeXT PRO ジェントルYAG |
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麻酔 | 麻酔クリーム(3,000円/1回) 笑気ガス(3,000円/30分) |
料金例 | 【全5回料金】 全身脱毛(VIOなし):298,000円 全身脱毛(VIO付き):358,000円 顔脱毛:99,800円 VIO脱毛:99,800円 |
・3種類の脱毛の使い分で痛みが少なく効果の高い脱毛が可能
・2種類の麻酔で脱毛時の痛みを最小限にできる
リゼクリニックでは、蓄熱式脱毛機の「メディオスターNeXT PRO」以外にも痛みの少ないショット式のダイオードレーザー「ライトシェアデュエット」、肌の色に左右されずに脱毛できる「ジェントルYAG」を使用しています。
3種類の脱毛機を使い分けることで、痛みの緩和だけでなく脱毛効果も抜群。さらに麻酔も2種類用意されているから、より自分に合ったものを選べます。
痛みをより軽減できるように患者としっかりコミュニケーションを取るだけでなく、施術前、施術中、施術後と希望に応じて徹底的にクーリングを行うなど、痛みを軽減するための様々な対策が取られています。
痛くない医療脱毛でツルツル肌をゲットしよう!
医療脱毛の痛みは、肌質や毛質など個人差があるだけでなく、部位によっても大きく異なります。
痛いのが苦手という人には、蓄熱式のダイオードレーザーがおすすめです。さらに麻酔の併用や普段からのケアなどによっても痛みは大幅に減らすことができます。
医療脱毛が痛いからと諦める前に、まずはテスト照射やカウンセリングを受けてみてくださいね。