脱毛前後にNGとされるものの1つに飲酒があります。
カウンセリングで「飲酒はNG」と聞いていても、毎日飲んでいる人やお酒に強い人はついつい飲酒を軽く考えてしまうかもしれません。しかし脱毛をする前後の飲酒はトラブルの元となるので、絶対避けなくてはいけません。
脱毛前後に飲酒をした場合、一体どのような影響があるのでしょうか?また、どれくらいの間飲んではいけないのでしょうか?ここでは脱毛と飲酒の関係について解説します。
お品書き
飲酒が引き起こす肌への影響
普段何気なく飲んでいるお酒も、肌には大きな影響を与えています。実際お酒を飲むことによる肌への影響は様々ですが、中でも以下のような状態は脱毛にも影響を与えることがあります。
脱毛で最も懸念されているのがお酒による「血行促進」です。お酒を飲むと体温が上がることからも解るように、アルコールは血流を促進させます。
アルコールには糖分が多く含まれるので飲酒をすると皮脂の分泌が多くなりますが、血流が良くなることで皮脂腺がさらに刺激を受け、過剰に皮脂が分泌することになります。結果毛穴の詰まりを引き起こし、吹き出物やニキビができやすくなります。
アルコールが体内に入ると肝臓で分解を行いますが、その過程で多量の水分を使用します。また飲酒には利尿作用があるため、さらに体内の水分が失われることとなり、肌の乾燥を引き起こします。
上記のような症状が起きている状態で脱毛を行うと、脱毛の効果が得られないだけでなく、思わぬトラブルを招くこともあります。
施術前の飲酒が全身脱毛に与える影響
脱毛サロンやクリニックで行われている脱毛は、特殊な波長の光を照射して毛根のメラニン色素に反応をさせ、毛乳頭に熱ダメージを与えて毛を生えにくくするという脱毛法方です。
この時に発生する熱によってただでさえ炎症や火傷などの肌トラブルが起こりやすい状態ですが、飲酒によって血行が良くなった状態で脱毛をするとさらにリスクが高まります。
飲酒で乾燥した肌に脱毛を行うと、普段以上に痛みを感じやすくなります。
また脱毛自体も高熱を発生させるため、飲酒で乾燥した肌に施術を行うと、さらに乾燥に拍車が掛かります。肌の表面にはバリア機能の働きをする角質層がありますが、乾燥をするとこのバリア機能が低下するために肌トラブルを引き起こす可能性もあります。
肌が乾燥した状態になると痛みが強くなるだけでなく、肌トラブルも引き起こしやすくなるため、照射レベルを下げて施術をしなくてはなりません。出力を下げて脱毛を行うので、効果も薄くなってしまいます。
肌の乾燥が酷すぎる時や、二日酔いなど飲酒の影響で体調が悪いときなどは施術自体がNGとなることもあります。またニキビや吹き出物の状態によっては、その部位を避けて施術をすることもあります。
施術後の飲酒が全身脱毛に与える影響
脱毛直後は肌が高熱によるダメージを受けているので、炎症や軽い火傷を起こしている状態です。
この状態で飲酒をすると、血流がよくなり炎症を悪化させる可能性があります。また脱毛時の高熱により肌は水分を奪われて乾燥した状態です。その上飲酒をすると更なる乾燥を招き、肌トラブルを引き起こしやすくなります。
全身脱毛までどれくらい時間を空ければお酒を飲んでもOK?
脱毛をする際、どれくらいの期間お酒をやめなくてはいけないのかは、サロンやクリニックによって異なります。各サロン・クリニックの例を見てみましょう。
サロン・クリニック | 時間 |
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脱毛前後12時間はNG | |
脱毛前日・当日の飲酒はNG | |
脱毛前日・当日の飲酒はNG | |
脱毛前日・当日・翌日はNG |
サロンやクリニックによって飲酒禁止の期間は異なります。特にリゼクリニックは医療脱毛で、脱毛サロンよりも肌に受けるダメージも大きくなるため、禁酒期間も脱毛サロンより長めに設定されています。
飲酒をしたお酒の量にもよりますが、体からお酒が完全に抜け通常の体温に戻るまで約12時間掛かると言われています。脱毛12時間前までなら飲酒をしても良いとも言えますが、最高のコンディションで脱毛するためにも前日から禁酒をすることをおすすめします。
また脱毛後も肌は敏感になっていますが、人によってその度合いは異なります。できるだけトラブルのリスクを減らすためにも翌日まで禁酒をすることをおすすめします。
脱毛をする場合、当日を含めた前後3日間の禁酒をおすすめしましたが、これはあくまで何のトラブルもない場合です。もし施術前「肌の調子が良くないな」と思ったら、たとえ前々日以前でもお酒は飲むべきではありません。
また施術後も思った以上に肌が炎症や乾燥をしている場合は、翌々日以降もお酒は飲むべきではありません。肌の状態や体調をしっかりと確認してお酒を飲むようにしましょう。
全身脱毛前後に、もしお酒を飲んでしまったら?
脱毛前にお酒を飲んでしまった場合、速やかにサロンやクリニックに報告をして指示を仰ぎましょう。最悪施術日を変更する事になりますが、お酒を飲んだことを隠して施術をしても、何のメリットもありません。脱毛効果が薄くなるだけでなく、肌トラブルまで起こしてしまったら、せっかくの脱毛も無駄になってしまいます。
また、脱毛後にお酒を飲んでしまった場合、肌の状態をしっかりとチェックしましょう。もし赤みやかゆみが出てきた場合は患部を冷却し、それでも症状が酷くなるようなら早めに皮膚科を受診しましょう。
脱毛前後のお酒は絶対NG
毎日お酒を飲んでいる方にとって、禁酒は辛いかもしれません。
しかし、たった3日間です。
3日間我慢すればいつものようにお酒を楽しむことができます。より効果を高く、肌トラブルを少なく脱毛をするためにも、この3日間はとっても重要です。ノンアルコールなどで頑張って乗り切りましょうね。