脱毛サロンは「勧誘されることが多い」という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。今は「勧誘を一切しない」と銘打っているサロンもありますが、本当の所どうなのか気になりますよね?
勧誘の現状をはじめ、勧誘の上手な断り方、万が一不本意な契約をしてしまった時の対処法などをご紹介します。脱毛サロンへ行く前にぜひご一読ください。
お品書き
本当はどうなの?全身脱毛サロンの勧誘の現状について
脱毛サロンのしつこい勧誘はなくなってきている
「脱毛は勧誘されやすい」というイメージの通り、かつては脱毛サロンへ行くと勧誘されることが多く、過剰な勧誘から引き起こされるトラブルが相次いで起こっていました。酷いサロンではトラブルが元で業務停止命令を受けるまでに至ったケースもあります。
現在は以前に比べてしつこい勧誘は劇的に減っています。今は口コミや評判などですぐに取り上げら得るので、悪評は脱毛サロンの経営自体に影響を与えてしまうからです。脱毛サロンも消費者優位に変わってきているんです。
しかし、勧誘に関するトラブルが全くなくなったわけではありません。消費生活センターには依然として脱毛サロンとのトラブルに関する相談が寄せられており、しつこい勧誘が引き起こしたものも多くあります。トラブルに巻き込まれないためにも、勧誘の対処法を身につけることが大切です。
全身脱毛の勧誘を断る・上手にかわすコツ
勧誘された時に一番大切なのは、自分の意志をはっきりと相手に伝えることです。迷っているような言葉、曖昧な返答をすると、相手も「脈があるかも」とさらにプッシュしてきます。
相手に期待を持たせないためにも、「必要ない」「契約はしない」など強く断る勇気が大切です。脱毛サロン側も、契約の意志がないことがはっきりわかる人には時間を割きたくないものです。はっきり断るというのが、勧誘を断るには最も効果的な方法です。
勉強や仕事など、普段忙しい方にとって脱毛サロンへ定期的に通うのはとても難しいですよね。脱毛サロンで効果を感じるためには、定期的にサロンへ通う必要があります。
「忙しいから通えない」というのは、断る立派な理由となりますが、脱毛サロン側は「施術時間が短いから忙しくても通えます!」と押してくるかもしれません。「忙しい」だけでなく、「契約をするつもりはない」ということをはっきり伝えると効果的です。
専業主婦や学生の方なら、「決定権がないから」と断るのも一つの方法です。専業主婦や学生の方は自由に使えるお金がないので、脱毛サロン側にとっても全身脱毛など大きな契約の期待が薄い顧客です。
「旦那に相談してみます」「親に相談します」と言うと、大抵の場合はそれ以上押してはきません。さらに話が続く場合は「こちらから連絡します」と切り上げましょう。
脱毛サロンで勧誘にあったとき、「お金がない」と断る方も多いでしょう。お金がないことには契約もできないので切実な理由ではあるものの、諦めてくれる事は少なく、逆にローンを勧められることもあります。
「今車を買ってローンを返済しているから、これ以上ローンを組めない」など、もうこれ以上お金の融通をつけることができないことをしっかりとアピールして、諦めてもらいましょう。
勧誘の説明を受けた時、大切なのは「少しでも期待を持たせるような態度は取らない」ということです。脈アリと思うとスタッフも話をどんどん進めていきます。断りづらくなる前に、自分の意志をしっかりと伝えることが大切です。またカウンセリングや体験を行った際に、「専業主婦だからお金を自由に使えない」「忙しいから今は契約することはできない」など、事前に予防線を張っておくのも効果的です。
それでもダメなら「この後○時から予定がある」と無理矢理帰ってしまうのも、一つの方法です。
勧誘って具体的にどんな感じ?
脱毛サロンで勧誘されるタイミングとして最も多いのが施術後です。勧誘にじっくりと時間をかけることができること、次への契約へとつなげやすいことから、勧誘が多くなっています。
勧誘の内容は様々ですが、多いのがワキ脱毛・部分脱毛などから全身脱毛を勧めるパターンです。ワキ脱毛はキャンペーンが行われているサロンも多く、非常にリーズナブルな価格で脱毛が行えるので、ぜひ一度は試してみたいと思う方も多いでしょう。
キャンペーンは、脱毛に興味を持ってくれた顧客をより大きな契約へと結び付けたいという脱毛サロンの意図があります。他にも勧誘の内容としては、施術部位の追加、コースの回数増加、化粧品の購入などがあります。
脱毛サロンが勧誘をする理由は2つあります。
1つは、キャンペーンなど低価格でサービスを提供した分を回収しなければならないという点です。脱毛サロンがキャンペーンで破格のサービスを打ち出す理由は、それを入り口として全身脱毛などの大きな契約へと結び付けたいというところにあります。キャンペーンだけで本契約に結びつかないままであれば、脱毛サロンも採算が取れません。
もう1つは、従業員の給料が営業成績によって大幅に変わるという点です。お給料に反映されるとなると、スタッフも俄然やる気が出ますよね。大手のエステサロンでは従業員に勧誘のノルマを課すようなところはほとんどありませんが、中にはまだノルマの体質が抜け切っていないサロンもあるのが事実です。
勧誘に対して警戒をすることは大切ですが、脱毛サロン側の提案を勧誘と勘違いしてしまうというケースもあります。例えば、「全6回のコースを契約しようと思っていたのに、全9回のコースを勧められた」というのは一見勧誘のように見えますが、全6回では効果が薄いとサロンが判断し、より効果の高い全9回を勧めたという「提案」であるかもしれません。頭から勧誘と決め付けてしまうとお得な情報も逃してしまうので、勧誘と提案の見極めをしっかりと行うことが大切です。
クーリングオフ|不本意な契約をしてしまった時の対処法
「不本意な契約をしてしまった」と後悔したとき、クーリングオフ制度を利用することができます。クーリングオフでは一度契約してしまっても契約を無効とし、全額を返金してもらうことができます。但し、以下の条件を満たす必要があります。
- 契約をしてから8日以内であること
- 契約金額が5万円以上であること
- 契約期間が1ヶ月以上であること
クーリングオフは書面を脱毛サロンへ送りつけるだけで成立します。「流されて契約をしてしまった」という場合は、クーリングオフ制度を利用しましょう。
契約をしてから8日を過ぎてしまったら、クーリングオフ制度を利用することができないので、中途解約をすることとなります。
中途解約の場合、多くのサロンではコース残金の10%(最大2万円)を解約手数料として引き、残りを返金してくれます。中には全額返金が可能なサロンやコースもありますが、多くの場合手数料が差し引かれます。
全身脱毛でしつこい勧誘にあわないために
「しつこい勧誘がない」と公言している脱毛サロンもあるので、勧誘されるのが不安という方は、勧誘がない事を売りにしているサロンを選べば安心感も高くなります。
脱毛サロンへ行く前には、そのサロンの口コミでの評価をチェックしてみましょう。口コミの過信は禁物ですが、勧誘について多くの人が取り上げているようなら、信憑性も高くなります。勧誘に弱いという方は、口コミで「勧誘が多い」というサロンを避けた方が無難です。
それでも勧誘を断る自身がないという方は、カウンセリングや体験に一人で行かないというのも選択肢の一つです。お友達など気の許せる人と行けば、万が一勧誘の話になっても冷静な対応ができます。お友達と一緒なら断る勇気も出ますよね。
契約は即決しないこと!一旦持ち帰るのがベター
勧誘に関する情報をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
以前に比べて勧誘されること自体少なくなっていますが、全くないとも言えないので、万が一に備えておくことが大切です。
また、クーリングオフなど便利な制度はありますが、基本的に「契約は即決をしない」という事が大切です。勧誘から逃れたい気持ちで正常な判断ができない場合も多いので、一旦持ち帰るようにすると失敗も少ないですよ。