女性の肌の悩みの1つに「色素沈着」があります。ワキやVIO、ヒジやヒザなどの黒ずみに悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。
実は色素沈着が起こる大きな原因の1つに「ムダ毛処理」があります。綺麗な肌を目指してムダ毛処理をしているのに、黒ずみができてしまうなんて本末転倒ですよね。
また、色素沈着が酷いと脱毛を断られるという噂も。一体どうしたらムダ毛も黒ずみも一気に撃退できるのでしょうか。
ここでは「色素沈着の起こる原因」「色素沈着があると脱毛はできないの?」「脱毛は黒ずみにどんな影響を与えるのか」など、黒ずみと脱毛の関係を詳しくご紹介します。
お品書き
そもそも黒ずみ、色素沈着はなぜ起こる?
ワキやVIO、ヒジやヒザなどに起こる色素沈着は、主にメラニン色素が過剰に生成・蓄積されることが原因となり起こります。
人間の皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層からなっており、最も外側にある表皮はさらに最下部の「基底層」から最上部の「角質層」まで4層で形成されています。
そして基底層にあるのがメラノサイトで、外部からの刺激によってメラニン色素を生成する働きを持っています。
メラニン色素が生成される仕組みを、日焼けを例として見てみましょう。
通常、紫外線は肌のバリア機能の役割を果たす角質層によってブロックされますが、全てを防ぐことはできず、防ぎきれなかった紫外線は肌の内部に侵入してきます。
紫外線はシミやシワなど肌の老化を招くだけでなく、免疫力の低下や皮膚がんなど大きな病を引き起こす有害な物質です。そこでメラノサイトからメラニン色素を生成し、紫外線を吸収して体の内部へ紫外線が入り込まないようにブロックするのです。
表皮内でできたメラニン色素は通常肌のターンオーバーとともに約28日で角質層まで押し上げられ垢となって剥がれ落ちますが、過度にメラニン色素が生成された場合、またターンオーバーが正常に働いていない場合はうまく排出する事ができず、黒ずみとして残ってしまいます。
またメラニン色素が過度に生成されると表皮層だけでなく真皮層にまで達してしまうこともありますが、真皮層はターンオーバーが行われないため、排出ができず色素沈着として残ってしまいます。
メラニン色素による色素沈着には次のような種類のものがあります。
皮膚が炎症を起こした結果引き起こす色素沈着です。原因としては日焼け、にびき、火傷、かぶれ、虫刺され、外傷などが上げられます。数ヶ月~約1年と時間を掛けて自然に消えていきますが、炎症の度合いによっては長引くことも。
外部から機械的な刺激が続くことでメラニン色素が増大して真皮にまで入り込み、沈着してシミや黒ずみになるものです。ナイロンタオルなどで体をゴシゴシと洗うことや、締め付けの強い下着で刺激が加わることなどによって起こります。
ちなみにカミソリなどによる自己処理は角質層を傷つけて皮膚の炎症を起こす可能性が高く、さらに長期的に刺激を与え続けることにもなるため、炎症性色素沈着も摩擦性黒皮症のどちらの原因にもなりえます。
ワキは多くの人が黒ずみに悩む部位です。ワキの黒ずみの最も大きな原因はムダ毛の自己処理です。摩擦によって刺激を加え続けること、また角質層に傷をつけて炎症が起きることなどによってメラニン色素が増産されて色素沈着を起こします。
またワキは皮脂の分泌が多いため、毛穴に皮脂が詰まり酸化する事によっても黒ずみを引き起こします。さらに制汗剤で毛穴をふさいでしまい、黒ずみが悪化することも。
ヒジやヒザは出っ張っていることもあり、外部からの物理的な刺激を受けやすい部位です。普段何となく行っているヒジやヒザを付く行為、スキニージーンズなどの衣類による摩擦によって黒ずみは起こります。
元々ヒジやヒザは乾燥しやすく、ターンオーバーが狂いやすいことも色素沈着を加速させる要因です。
VIOラインは元々体の中でも敏感な部分である上に、下着の締め付けや摩擦などにより刺激を受けることが多く、色素沈着も起こりやすい部位です。
またムダ毛や下着で蒸れやすく、生理の経血でかぶれ炎症を起こすことが多いという点もVIOが黒ずみを起こしやすい原因の1つです。
色素沈着があるけれど脱毛はできる?
「色素沈着があると脱毛できない」そんな噂を聞いたことはありませんか?
結論から言うと、酷すぎる色素沈着でなければ脱毛はOKです。黒ずみがあっても普通と同じように脱毛できることも多いんですよ。
一般的なフラッシュ脱毛やレーザー脱毛の光は、メラニン色素に吸収されるという特徴を持っています。ムダ毛に光を照射すると、毛根に含まれるメラニン色素に反応をして熱エネルギーを発生し、毛に栄養を送る「毛乳頭」や毛へと成長をする「毛母細胞」にダメージを与え脱毛を行います。
しかし、色素沈着のある肌へ照射をすると、毛根だけでなく色素沈着のメラニン色素にまで反応してしまい、火傷など肌トラブルを起こす危険性が高くなってしまいます。
ただ、必ずしも「色素沈着=脱毛NG」というわけではありません。黒ずみがあっても軽度であれば施術OKとするサロンやクリニックも多く、たとえ施術がNGになっても色素沈着が改善されれば脱毛できることも多いんです。
「黒ずみがあるから」と脱毛を諦めず、まずはカウンセリングで脱毛ができるか相談をしてみてくださいね。
どのサロン、クリニックでも「ムダ毛と同じ程度の黒ずみ」は間違いなく施術を断られますが、酷い色素沈着でない限り脱毛ができるケースがほとんどです。但し、色素沈着のある肌への光の照射は肌トラブルの危険性が高くなるため、通常よりも出力レベルを下げて施術を行うことも多く、その結果脱毛効果が薄くなり、脱毛完了まで時間が掛かる可能性もあります。
またフラッシュ脱毛よりもレーザー脱毛の方が威力は強いので、サロンでは脱毛OKと判断された黒ずみでも、クリニックでは脱毛NGになることもあります。
色素沈着が脱毛OKなのかNGなのかはサロンやクリニック、そして施術者によって判断が異なります。実際に黒ずみを見ないと判断できないので、まずはカウンセリングで肌チェックを行ってみてください。
黒ずみ部分の脱毛は、メラニン色素に過度に反応をするために痛みが強く、肌トラブルを起こす可能性が高くなります。さらに照射レベルを下げて施術を行うこともあり、脱毛の効果にも影響を及ぼします。
しかし脱毛方法によっては、黒ずみや色素沈着があっても痛みをほとんど感じることもなく、さらに高い脱毛効果を感じられるものもあります。敏感肌でも安心して脱毛できる黒ずみにもおすすめの脱毛方法をご紹介します。
従来の脱毛がメラニン色素をターゲットとして毛乳頭や毛母細胞にダメージを与えるのに対し、SHR方式は毛包をターゲットとして発毛の元となる物質(発毛因子)が存在する「バルジ領域」にダメージを与えます。
バルジ領域は毛乳頭や毛母細胞に比べ低温でダメージを与えることができるから、通常の脱毛機のように高熱を発生させる必要がなく、色素沈着のある肌でも安心して使用できます。
SHR方式が採用されている脱毛機は、サロンで使用される「ルミクス・ツイン」、クリニックで使用される「メディオスターNeXT PRO」「ソプラノアイス・プラチナム」などがあります。
ハイパースキン法もSHR方式と同じく毛包に熱を蓄えて行う脱毛方法ですが、SHR方式がバルジ領域に直接ダメージを与えるのに対し、ハイパースキン法はバルジ領域で生成される発毛因子にダメージを与えます。
発毛因子の生成にあわせて照射する必要があるため、毛周期にあわせた施術が行われます。また、SHR方式よりもさらに少ない熱量でダメージを与えることができます。
ハイパースキン法が導入されているサロンには「ディオーネ」があります。
脱毛なら黒ずみも解消できる!
色素沈着があっても極度のものでなければ脱毛できることがお解かりいただけたかと思います。実は脱毛には、黒ずみ自体を解消できるという嬉しい効果もあるんです。
繰り返し行われる自己処理は肌の黒ずみを引き起こす大きな原因の1つです。
先ほどもお話したとおり、カミソリなどによる自己処理は肌に慢性的に刺激を与えるだけでなく、肌表面の角質層を傷つけ肌荒れなどの炎症を引き起こし、黒ずみの原因となるメラニン色素を過剰に生成します。
脱毛をすると肌に負担を掛ける自己処理から解放されるため、色素沈着の予防に繋がります。メラニン色素も生成も抑えることができ、綺麗な肌に近づけます。
フラッシュ脱毛の1つに、脱毛をしながら美肌効果も得ることのできる「IPL脱毛」があります。
IPLは「インテンス・パルス・ライト」の略で、脱毛だけでなくエステサロンではフォトフェイシャルも使用されている光です。
IPLの光は肌のコラーゲンを活性化させる効果があり、ターンオーバーが正常化されメラニン色素の排出を促します。シミ、ソバカス、くすみなどの改善に期待ができるんです。
但し脱毛とフォトフェイシャルとでは出力の設定が違うため、本格的に色素沈着の治療をする事はできませんが、副次的な効果として黒ずみが薄くなったと感じる人も多いんですよ。
脱毛サロンでは、アフターケアとして美白効果の高いローション、美容液などを使用するところも多く、黒ずみの改善が期待できます。
サロン | 美白ケア |
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プレミアム美白脱毛コースでは、脱毛後の仕上げに厚生労働省の認可を受けているキレイモオリジナル美白クリームを使用します。 | |
消炎効果の「グリチルリチン酸カリウム」、美白効果の「プラセンタエキス」を配合したオリジナルミルクローションで施術後にケアを行います。 | |
仕上げのトリートメントには美白効果の高い「プラセンタエキス」を配合したミルクローションを使用します。 | |
施術の最後に行うケアでは、美白・保湿・抑毛効果が期待できるオリジナル保湿クリーム「きらめきアフタークリーム」を使用します。 |
黒ずみ、色素沈着ができないためのセルフケア
色素沈着があっても脱毛OKとはいえども、普段から黒ずみができないようにケアを怠らないことが最も重要です。簡単にできるセルフケアをいくつかご紹介します。
自己処理は肌に色素沈着を引き起こす最も大きな要因です。自己処理をストップするだけでも黒ずみは解消できるので、できるだけ自己処理は行わず脱毛をするのがベストです。
脱毛が完了するまではムダ毛の自己処理も必要になりますが、その際にはカミソリよりも電気シェーバーを使用するようにしましょう。電気シェーバーは刃が直接肌にあたらないので、肌を傷付ける危険性が低いです。特におすすめは肌に負担が少ないフェースシェーバーです。
電気シェーバーは肌に優しいとはいえ、全く傷をつけないわけではありません。シェービング後はしっかり保湿をして肌を保護しましょう。
摩擦は肌に刺激を加えることになり、メラニン色素を過剰に生成してしまいます。
ピッタリとした衣類や締め付けの強い下着など衣類による摩擦以外にも、入浴時にナイロンタオルやボディブラシで必要以上にこする行為や、洗顔・入浴後などにタオルでゴシゴシとこする行為もNGです。
衣類や下着はサイズの合ったもの、また肌に優しい素材のものを選ぶようにしましょう。
乾燥をすると肌のバリア機能の役割を果たす角質層がめくれ上がり、外からの刺激を受けやすくなるため黒ずみの原因となるメラニン色素を過剰に生成してしまいます。また、肌内部の水分も蒸発しやすく、肌のターンオーバー機能が正常に働かなくなってしまいます。
乾燥はお肌の大敵です。黒ずみはもちろん様々な肌トラブルを引き起こすため、しっかりと保湿をして乾燥しない肌を保ちましょう。
ターンオーバーが乱れてしまうと、メラニン色素を排出できず黒ずみに繋がります。生活習慣を整えることも肌のターンオーバーを正常化させるために重要です。栄養素の豊富な食事、質の良い睡眠はターンオーバーの正常化に欠かせません。
まず積極的に摂取したい食べ物として、次のようなものがあります。
成分・栄養素 | 主な食材 |
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タンパク質(代謝アップを促進しターンオーバーを助ける) | 肉・魚介・卵 |
ビタミンA(ターンオーバーを加速) | レバー・ニンジン・カボチャ |
ビタミンB2(皮膚や粘膜の再生を補助) | レバー・うなぎ・卵・アーモンド・乳製品 |
ビタミンB6(新しい細胞の生成を促す) | ニンニク・唐辛子 |
ビタミンC(メラニンの過剰生成を抑える) | ピーマン・キャベツ・ブロッコリー |
肌のターンオーバーには欠かせない栄養素を摂取する事は大切ですが、過剰摂取にならないようバランスの良い食事を取ることが大切です。
そして、もう1つ重要なのが質の良い睡眠です。成長ホルモンは睡眠中に多く分泌され、肌の細胞分裂を促進します。特に重要なのが「眠り始めの3時間」です。この3時間に成長ホルモンが最も多く分泌されるので、深い眠りができるかどうかが重要です。
ターンオーバーを乱すものとして他にはタバコ、ストレス、冷え、ホルモンバランスの乱れなどが上げられます。生活習慣を見直し、規則正しい生活を送ることが黒ずみのできにくい肌を作るためにとても重要なのです。
黒ずみと脱毛に関するQ&A
実際脱毛をした人の中には「脱毛して黒ずみが酷くなった」と感じる人もいます。
これは、脱毛後に十分なケアを行わなかったことがほとんど。脱毛後の肌は軽い火傷を起こしている状態なので、十分に冷却すること、そしてしっかり保湿を行うことが大切です。ケアを怠ってしまうと肌の炎症が悪化し、結果的に色素沈着を起こす可能性が高くなります。
また脱毛後は湯船への入浴、飲酒、運動、マッサージなど体を温める行為はNGとされています。サロンやクリニックで指示された禁止事項をしっかりと守ることも、脱毛後黒ずみを起こさないためにとても重要です。
「黒ずみを見られるのが恥ずかしくて脱毛ができない」そんな人にこそ是非脱毛をおすすめします。
黒ずみの原因として最も大きなものがムダ毛の自己処理です。肌に刺激を与え続ける事でメラニン色素が過剰に生成され、黒ずみも悪化してしまいます。黒ずみを改善するのに最も効果的なのが自己処理をやめること。脱毛をすれば色素沈着の原因ともなる自己処理から解放されるので、綺麗な肌が手に入ります!
実際、サロンやクリニックに通う人の多くが、自己処理による黒ずみに悩んでいます。黒ずみは決して珍しいことではなく、スタッフも毎日多くの人の肌を見慣れているので必要以上に気にする事もありません。
脱毛の仕組み上、フラッシュ脱毛やレーザー脱毛の光はメラニン色素に吸収されるため、色素沈着にも反応をしてしまいます。濃い黒ずみがある場合、過度に反応をして火傷など肌トラブルを招く可能性もあります。
脱毛サロンやクリニックでは、色素沈着に対して事前に施術可能か十分に診断をしてから脱毛を行うので必要以上に心配する必要はありませんが、それでも不安という人はレーザー脱毛よりも肌へのダメージが少ないフラッシュ脱毛を選ぶと良いでしょう。
またクリニックを選ぶ際にも、肌に優しいSHR脱毛が行える脱毛機を導入しているところを選ぶと安心です。
黒ずみ、色素沈着の方におすすめのサロン・クリニック
ディオーネでは毛周期の「休止期」に特殊な光を照射し、発毛因子である「毛の種」にダメージを与える「ハイパースキン法」を採用しています。ハイパースキン法はメラニン色素の影響を受けないため、どんな黒ずみでも脱毛OK。低温でダメージを与えることができるので敏感肌の方をはじめ、小さなお子さんでも安心して脱毛をする事ができます。
ハイパースキン法にはフォト美顔の光が3割含まれているので美肌効果も抜群!アフターケアにも美白効果の高いミルクローションを使用するから、脱毛と同時に黒ずみを改善したいという人におすすめです。
アリシアクリニックでは、黒ずみがある肌でも安心して脱毛のできるSHR脱毛機「メディオスターNeXT PRO」の他、ダイオードレーザーの「ライトシェア・デュエット」、アレキサンドライトレーザー「ジェントルレーズプロ」の3つの脱毛機を肌質・毛質によって使い分けています。
脱毛以外にも美白効果のある点滴や、美白成分ハイドロキノンが配合されたクリーム等の処方も行っており、色素沈着のケアをしっかり行ってからの脱毛も可能です。
「脱毛」+「セルフケア」で黒ずみのない肌を目指そう
色素沈着があっても多くの場合脱毛できるということがお解かりいただけたでしょうか?
脱毛をすれば黒ずみの大きな原因となる自己処理から解放されるだけではなく、黒ずみが改善される可能性もあります。「色素沈着が酷くて脱毛できないかも」という人も、今は黒ずみでも安心して脱毛できるマシンがあるのでサロンやクリニックに相談してくださいね。
また脱毛にあわせて黒ずみ対策のセルフケアを行えば、より理想的な肌に近づくことができますよ。