美肌の大敵ともいわれるニキビ。ツルツルのお肌を目指しているのにニキビができたらガッカリしてしまいますよね。特に顔や背中はニキビができやすく、ニキビ肌に悩まされている方も多いと思います。
実は脱毛するとニキビってできにくくなるんです。ムダ毛がなくなるだけでなく、ニキビ予防にもなるなんて嬉しいですよね。
そもそも、ニキビがあっても脱毛はできるのでしょうか?
また、ムダ毛の悩みを解消する脱毛が、どうしてニキビの悩みも解消してくれるのでしょうか?
ここでは脱毛とニキビの関係を詳しくご紹介します。
お品書き
そもそもニキビはなぜできるの?
美肌の大敵であるニキビは、以下の3つの条件がそろった時に発症しやすくなります。
- 皮脂の過剰分泌
- 毛穴のつまり
- ニキビの原因菌の繁殖(アクネ菌・マラセチア菌など)
毛穴の奥には皮脂を分泌する皮脂腺があります。通常皮脂は肌の表面に排出され、肌を保護する役割を果たしていますが、ホルモンバランスや生活習慣の乱れ、ストレスなど様々な要因によって皮脂の分泌量は増加をします。
この過剰に分泌された皮脂や古くなった角質などで毛穴が詰まってしまうと、表面へ出るべき皮脂が毛穴の中にどんどん溜まってしまいます。そこにアクネ菌など原因菌が繁殖をすることで、ニキビの症状を引き起こします。
アクネ菌などニキビの原因菌は、全ての人の皮膚に存在しています。しかし、これらの原因菌は空気に触れる環境では増殖することはありません。さらに原因菌は皮脂を好みます。皮脂の分泌が過剰になり毛穴の詰まった状況は、原因菌にとって最高の住処となるのです。
ニキビがあっても脱毛はできるの?
ニキビには以下の4つのパターンがあります。それぞれのパターンによって脱毛ができるか、できないかが異なります。
種類 | 状態 |
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白ニキビ(ニキビ初期) | 皮脂が詰まって盛り上がった状態 |
黒ニキビ(ニキビ中期) | 皮脂が酸化して黒ずんだ状態 |
赤ニキビ(ニキビ中期) | 白ニキビが悪化して炎症を起こしている状態 |
膿ニキビ(ニキビ後期) | 赤ニキビがさらに悪化し黄色い膿を持つ状態 |
脱毛サロンやクリニックでは、白ニキビは基本的に施術が可能なところが多いです。シールで隠してから施術を行うこともあります。
これに対し、赤ニキビ、膿ニキビの場合、すでに炎症を起こしている状態の肌に施術を行うと更なる肌トラブルを引き起こす可能性が多いので、施術をしてくれないことが多くなっています。
サロンやクリニックによって対応が異なるのが黒ニキビです。元々脱毛サロンやクリニックで使用している脱毛機は、メラニン色素などの黒い色に反応をするという特徴があります。黒ニキビは施術NGというところもありますが、シールで隠してから施術を行うというところもあります。
ニキビ跡もニキビと同様に、その状態によって施術ができるかできないかが決まります。
これも脱毛サロンやクリニックで使用されている脱毛機の特徴によるものです。ニキビ跡が酷くなると色素沈着を起こしている場合が多くなりますが、脱毛サロンやクリニックで一般的に使用されている脱毛機は黒く濃い色に反応するので、ニキビ跡に反応をして肌にダメージを与えてしまうことも。
色素沈着が酷くなければ、ニキビ跡でも問題なく施術は可能です。
また、通常脱毛サロンやクリニックで行われている脱毛は、メラニン色素に反応をして毛根にダメージを与える脱毛方法ですが、メラニン色素と全く関係のない脱毛方法としてSHR脱毛(蓄熱式脱毛)があります。
SHR脱毛は毛包に熱を蓄えて、毛根に発毛の指令を送る「バルジ領域」にダメージを与えて毛を生えにくくする脱毛方法です。SHR脱毛なら、色素沈着を起こしたニキビ跡でも安心して施術をすることができます。
全身脱毛をするとニキビができにくくなる
背中や顔にはたくさんの産毛が生えています。産毛は肌を守る役割を果たしていますが、逆に皮脂や汚れが付着しやすくなります。脱毛をして産毛がなくなると、肌にとってよりよい環境を作ることができます。
また脱毛をして毛がなくなると、毛穴はキュッと締まります。締まった毛穴には皮脂汚れが溜まりにくくなるので、毛穴の詰まりも防げます。
このように、脱毛をするとアクネ菌などの原因菌が増殖しにくくなるので、ニキビができにくくなるのです。
全身脱毛後にニキビができることもあるの?
脱毛をした人の中には、「脱毛をしたのにニキビが増えた」という意見もあります。これには2つのパターンが考えられます。
脱毛をすると、肌が刺激を受けることで活性化され、新陳代謝も活発になります。その結果肌が好転反応を起こしニキビができることがあります。これは刺激を受けたことで新たにニキビができたわけではなく、元々肌に潜んでいたものが表に出てきただけです。一時的にニキビはできますが、しばらくすれば症状が改善されます。
脱毛後、毛穴はとてもデリケートな状態になっています。そこに細菌が入り込むことで、毛嚢炎という症状を引き起こすことがあります。毛嚢炎は白ニキビのような状態に見えるので一見ニキビのように見えますが、原因が全く異なります。
ニキビは皮脂とアクネ菌などの原因菌が元となっているのに対し、毛嚢炎は主に黄色ブドウ球菌が傷に入り込んでできる炎症です。
脱毛後に白ニキビのような状態が出たら毛嚢炎も疑って、サロンやクリニックに相談をすることをおすすめします。
脱毛にはニキビ跡を改善する効果はある?
「脱毛をしたらニキビの跡がなくなった」という声もあります。これには肌のターンオーバーが関係しているとも言われています。
肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層からなっています。ターンオーバーはこのうちの表皮の細胞に起こるものです。
表皮はさらに4層構造になっており、一番下にある「基底層」で作られた細胞が徐々に押し上げられ、最終的に最も表面に近い「角層」まで達し、最後は剥がれ落ちるというサイクルを繰り返しています。
通常は細胞が生まれてから剥がれ落ちるまで28日間かかりますが、加齢やストレス、生活習慣の乱れなどによってもターンオーバーの期間は乱れていきます。
脱毛サロンのフラッシュ脱毛は複数の波長が組み合わさった光で、肌のターンオーバーを促進する作用があります。古い細胞が剥がれ落ちるピーリング効果が高くなり、結果的にニキビ跡も早く消えるのです。
美容皮膚科ではアレキサンドライトレーザーなどの医療レーザーで、ニキビ跡の治療を行うことがあります。
脱毛とニキビ跡の治療では使用するレーザーは同じですが、パルス幅が違います。パルス幅は短いとピンポイントで大きく作用し、長いと広範囲にじわじわと作用します。
脱毛はターゲット周辺にダメージを与える必要があるのでロングパルスを使用しますが、ニキビ跡などの治療にはショートパルスが使われます。同じレーザーでも作用が違うのです。
「レーザー脱毛をしたら、ニキビ跡も消えた」という意見もありますが、これは副次的なものです。レーザーで本格的にニキビ跡を消したいのであれば、美容皮膚科で専門の治療をする方が効果的です。
脱毛でムダ毛もニキビもないツルツル肌になろう
ニキビがあっても脱毛をすることはできますが、程度によっては断られることがあります。無理に脱毛をしても肌トラブルを引き起こすだけなので、しっかりと治療をしてから脱毛に再チャレンジしましょう。
脱毛はムダ毛を綺麗にできるだけでなく、ニキビのできにくい肌も手に入れることができます。しっかりとお手入れをして、綺麗なお肌をキープしましょうね。