禁止事項を守らないと、脱毛効果が薄くなるだけでなく肌トラブルを招くことも。スムーズに脱毛を進めるためにも、禁止事項はしっかりと守る必要があるんです。
そこで脱毛前後に守らなくてはならない禁止事項やその理由などを詳しくご紹介します。
お品書き
禁止事項を守らないことにより起こるデメリット
脱毛を始める前、カウンセリングの際にサロンやクリニックから脱毛前後の注意点について細かい説明があります。注意点を守らないと脱毛の効果が薄くなるだけでなく肌トラブルを招く可能性もあるため、サロンやクリニックでもしっかりと説明を行うようになっています。
初めは禁止事項を守っていても、脱毛には数年単位の時間がかかるためついうっかり忘れてしまうということもあるかもしれません。大きなトラブルもなく過ぎると、その後禁止事項への注意も甘くなりがちです。しかし肌の状態や体調は日々変化しているので、いつも大丈夫とは限りません。
「守らなくても何も起こらなかったからOK」とルールを勝手に変えず、サロンやクリニックから受けた注意点は必ず守らなくてはなりません。
また、サロンやクリニックでは、肌トラブルが起きた時医師による診察や治療薬を無償で受けることができる保証サービスを用意している所もありますが、これはあくまでルールを守った人にのみ適用されるものです。
禁止事項を守らずに起きたトラブルに対して補償を受けることはできません。
脱毛前に禁止されている5つのポイント
全身脱毛前にしてはいけないこととして、以下の点が上げられます。
- 日焼け
- 薬の服用
- 予防接種
- 飲酒
- シェーバー以外の自己処理
一つずつ見ていきます。
脱毛サロンのフラッシュ脱毛やクリニックのレーザー脱毛は、毛根のメラニン色素に反応をして毛乳頭に熱ダメージを与え、毛を生えにくくする脱毛方法です。日焼けをして肌にメラニン色素が増えてしまうと、光の力が分散してしまい脱毛効果が薄くなってしまいます。また過剰な熱を肌に与えてしまうため痛みが強くなるだけでなく、火傷のような炎症を起こす可能性があります。
過度な日焼けは色素沈着を招き、酷くなると施術を断られることもあるので脱毛期間中は日焼けをしないよう注意が必要です。
薬を服用した状態で脱毛をすると脱毛の効果が薄くなるほか、肌荒れや色素沈着、さらには健康自体に障害を引き起こす可能性が高くなります。
中でも特に懸念されているのが、薬の服用によって引き起こされる「光線過敏症」です。
光線過敏症は、通常では何ら問題ない光を浴びただけで炎症や火傷のような水ぶくれを引き起こすアレルギー症状で、薬の副作用によって引き起こされます。風邪の時などに服用する抗生物質、花粉症などの鼻炎時に服用する抗ヒスタミン剤、痛み止めなど身近な薬によっても起こる可能性があります。
低用量ピルや便秘薬など脱毛中でも使用が許可されている薬もあるので、日々服用している薬がある場合は必ず医師やサロンに確認しましょう。
予防接種はウイルスや細菌を自分の中に取り入れ、体内で一時的に病原体と戦うことで免疫を作り実際の病気に備えます。
健康な状態で予防接種をするため実際病気にかかることはありませんが、一時的に健康とはいえない状態となるため脱毛をすると肌トラブルや体調不良を招く恐れがあります。
フラッシュ脱毛やレーザー脱毛は、毛根に熱ダメージを与えて脱毛を行うため高い熱エネルギーが発生します。飲酒をして血行がよくなっている状態で脱毛を行うと、通常よりも火傷や炎症などの肌トラブルを起こす可能性が高くなってしまいます。
また飲酒をすると肝臓でアルコールの分解を行いますが、その過程で多量の水分を使用するため体の中の水分が失われ、肌の乾燥を招きます。乾燥した肌への脱毛は痛みを強くするだけでなく、肌トラブルを起こさないよう出力も弱くしなくてはならないので、脱毛効果も薄くなってしまいます。
脱毛は毛の成長サイクル「毛周期」に合わせて行われます。フラッシュ脱毛やレーザー脱毛は毛根が毛乳頭としっかりと結びついている「成長期」の毛に対して行われますが、毛抜きなどで毛根から根こそぎ抜き取ってしまうと、施術をしても毛乳頭にしっかりとダメージを与えることができなくなってしまいます。そればかりか、毛周期も乱れてしまうため脱毛サイクルも狂ってしまいます。
またカミソリによる自己処理は、肌表面を保護する角質層をそぎとってしまい、肌のバリア機能を低下させて乾燥や肌トラブルを招くためおすすめできません。
脱毛期間中の自己処理は、肌の表面を傷付けない電気シェーバーで行うようにしましょう。
脱毛当日に禁止されている2つのポイント
全身脱毛当日にしてはいけないことは、脱毛前に禁止されていることと基本的には同じですが、加えて以下の点が上げられます。
- 運動やマッサージなど血行が良くなること
- 制汗剤・保湿クリーム・日焼け止めなどの塗布
健康のために毎日運動を欠かさないという人も多いと思いますが、脱毛当日は運動など血行が良くなるような行動は避けるようにしましょう。
フラッシュ脱毛やレーザー脱毛では肌へ高熱のダメージを与えるので、ただでさえ炎症や火傷などを起こしやすい状態になっています。血行が良い状態で脱毛を行うと肌トラブルのリスクも高まるため、脱毛前に運動やマッサージなど血行が良くなるようなことは避けるようにしましょう。
夏の暑い時期は制汗剤が欠かせないという方も多いと思いますが、制汗剤は毛穴を引き締める効果があり脱毛効果を著しく低下させてしまいます。さらに様々な成分を含んでいるため、脱毛当日に使用をすると肌トラブルを招く可能性があります。制汗シートの使用もNGです。脱毛直後の使用も避けましょう。
日焼け止めや保湿クリームなども同じく様々な成分を含んでいること、また毛穴をふさいでしまい脱毛効果が低くなるため使用を避けましょう。
メイクはサロンやクリニックでクレンジングを使用できるのでOKとするところも多いですが、軽めにしましょう。
脱毛後に禁止されている5つのポイント
脱毛前だけでなく、脱毛した後も注意しなくてはならない点があります。
- 湯船への入浴
- 温泉、岩盤浴、プール
- 飲酒、運動、マッサージなど血行を良くする行為
- 日焼け
- 予防接種
脱毛は毛穴に大きな負担を掛けるので、非常にデリケートな状態になっています。さらに脱毛後は肌に軽い火傷のような炎症を起こしている状態となるので、些細な刺激でも肌トラブルを引き起こしてしまいます。
湯船に入ると血流が良くなるだけでなく、毛穴から細菌などが入り込む可能性があるため当日の湯船への入浴は避けるようにしましょう。
翌日以降は入浴OKとするサロンやクリニックも多いですが、肌の調子を見て炎症が起きているようなら避けることをおすすめします。
温泉や岩盤浴、プールなど多数の人が利用する場所は、衛生面を考えても脱毛後のデリケートな肌には向いていません。温泉や岩盤浴は体を温めるため、脱毛後はかゆみや炎症などの肌トラブルを引き起こす可能性があるため避けましょう。
プールは通常塩素を使用していることがほとんどです。脱毛後の肌には刺激が強すぎるためおすすめできません。
温泉、岩盤浴、プールなどは脱毛後1~2週間は期間を開けることをおすすめします。
脱毛後は肌が軽い火傷を追いすでに熱を持った状態なので、そこに熱がさらに加わるとかゆみや炎症など肌トラブルを引き起こすことになります。また汗は細菌が繁殖しやすい環境を作り出します。血行を促進する、汗をかくような行為は避けるようにしましょう。
性行為も同じくNGです。特にVIO脱毛をした場合、3日以上は性行為を控えましょう。
脱毛後の肌は熱を持ち、軽い炎症を起こした状態です。日焼けによってさらにダメージが加わると、肌に炎症を起こし色素沈着を招く恐れも。さらに脱毛後の肌は既に乾燥してカラカラの状態です。日焼けをしてさらに水分が失われると、乾燥が加速してトラブルを招きます。脱毛前だけでなく、脱毛後も日焼けには十分注意が必要です。
脱毛後は肌が非常に敏感になっているため、予防接種をすると注射をした箇所が腫れるなど普段よりも過剰に反応をして肌トラブルを引き起こす可能性があります。体調も悪化する恐れがあるため、脱毛後10日~2週間は予防接種を避けるようにしましょう。
こんな場合は全身脱毛自体NG
脱毛前・脱毛当日・脱毛後に注意しなくてはならないことを上げてきましたが、そもそも全身脱毛自体を受けることができないケースがあります。
風邪や睡眠不足など体調に異常を感じる場合、脱毛をすることができません。
体調不良の時は体の免疫力が低下しているため、些細な刺激で体調が悪化する恐れがあります。肌に関しても同じで普段よりもデリケートになっているので、脱毛を行うことで思わぬ肌トラブルに見舞われることも。体調が悪い時は無理をせずに脱毛を見送ることが大切です。
妊娠や授乳中はホルモンバランスが通常とは変化します。肌が敏感になり痛みを感じやすくなり、脱毛により肌トラブルを引き起こすことも。さらにホルモンバランスの乱れにより脱毛効果も薄くなります。
妊娠中はつわりなども起こり長時間の施術が困難というだけでなく、万が一のトラブルを避けるためにもサロンやクリニックでは妊娠中の脱毛を行いません。出産後授乳が終わりホルモンバランスが整ってから脱毛を再開するようにしましょう。
妊娠・授乳中と同じく、生理前や生理中はホルモンバランスが乱れ脱毛効果が薄くなるだけでなく、痛みや肌トラブルを引き起こす可能性があります。サロンやクリニックによっては生理中でも脱毛OKのところもありますが、基本的には避けることが望ましいです。
各サロン・クリニックの禁止事項
各サロンやクリニックによって脱毛に関する禁止事項は異なります。人気サロン・クリニックの禁止事項の一部をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
- 生理期間中のVIOとヒップ
- 施術1週間前後の処方薬服用
- 施術3日前後の市販薬服用
- 脱毛前後2週間の予防接種
- 子連れでの来店
- ミュゼ推奨の日焼け止め、制汗剤、ボディクリームの塗布
- 施術当日の薬の服用、外用薬の使用
- 施術前後10日間の予防接種
- 施術前後12時間の飲酒
- 結婚式の予定が1ヶ月以内にある(ウェディングフォト含む)
- タトゥー箇所への脱毛
- 脱毛前日、当日、翌日の飲酒
- 生理中のVIO、ヒップの施術
禁止事項を守れば脱毛完了も早い
全身脱毛を行う際には、守らなくてはならないことがたくさんあります。
全ての禁止事項を守るのは大変ですが、綺麗なお肌を手に入れるためには欠かせないことばかりなので、サロンやクリニックの指示通りに過ごすよう心がけましょう。
注意事項を守れば脱毛時の肌トラブルを避けるだけでなく、脱毛完了までも早くなります。ツルツルお肌を目指して頑張りましょう。